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2026/05/08 16:16

8日間の益子陶器市が無事終了いたしました。
お越しいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

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陶器市開催前日、一時間半ほど車を走らせ、実家に2歳の息子を預ける。

幼稚園から実家へ。5日間ほど祖父母と過ごし、そのまま幼稚園へ。
ハードスケジュールだったのは親だけでなく息子も同様で、陶器市が終了し、久々に家族で食べる夕飯では、は〜とか、ふぇ〜とか、気の抜けた声が浮かんでは消えていった。


陶器市は毎年、何かしらの発見や成長、目標を与えてくれる。
30万人もの人が往来するイベント出店では、展示で得るものとは大きく違う気づきがある。「陶器市」というだけあって、そもそも陶器目当ての来場者からすれば、紙作家である私の作品の材質はかなり異質なものだ。だからこそ、初めて出会うお客さんからの素直な感想や忌憚のない意見はとても新鮮で、新しいアイデアが浮かんでくることが多い。

出店し始めてまだ5年ほどだけれど、毎年楽しみにテントに来てくださる方々が増えて、応援してくださる度に強く励まされる。テントの去り際に、じゃ、また次回にね!と手を振ってくれたりもして。次回も楽しんでもらえるよう、作家は邁進していくのみである。

成長って、自分ひとりでは絶対にできないものだ。
成長したいか?とシンプルに問われると、あたたかい布団で漫画を読んで笑っていたい私からすれば、素直に頷けることではないかもしれない。でも、成長したくない!と書かれたプラカードを掲げる気は断固としてない。
ただただ私は、こんなものあったら楽しいんじゃないかと思えるまだ見ぬものを、手漉き和紙の技術を用いて表現していきたい。努力はそれを叶えるために必要なのだ。そんなことをしているうちに、なんだかんだで成長してしまう。結果として、その努力や成長が誰かのゆかいに繋がっている。そしてその誰かから、またアイデアの種をいただく。成長は、するものだし、させてもらっているものだと思っている。

5日ぶりに会う息子もまた、成長していた。
何かをやり遂げるために、大人の耳には不明瞭な言葉づかいで必死に何かを伝えようとしている。

息子の手元には、車のおもちゃがランダムで入っている紙のパッケージ。どうやら、パッケージに印刷された車が全部入っていないと伝えている。1種類しか入ってないんだと伝えても、もちろん納得するわけがない。パッケージには魅力的に並ぶ、躍動感あふれる車たち。ランダム商法は、息子の興味関心と自己主張を育んだ。

年に2回の益子陶器市。今後もわれわれを成長させてくれること間違いなしです。